2023年カレンダー「花暦16」

写真:細井 昭

代筆:長岡悠遊健康村病院のST渡邉恵氏、PT平澤舞子氏、OT阿部理恵氏、
   植物愛好家の富永弘氏、
   越南タイムズの岩田直彦氏(小出高野球部)、
   子育ての駅かたっくり駅長・元魚沼副市長の小幡誠氏(小出高・大正大野球部)

花暦16

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見どころ

1・2月:#ゆきわりそう<花言葉:忍耐、自信、高貴>

ゆきわりそう「大三角草」とも言われ、葉の形が3つに分かれているのが珍しく、昔から愛されています。早春になると雪の下から様々な色の美しい花が現れます。
「雪の国魚沼大会」で見た花は、様々な花びらの形があり、中心と外側で全く違う色を咲かせており、変化に富む花です。毎年新しい発見があり、刺激的!!


#ふくじゅそう<花言葉:永久の幸福、幸せを招く>

ふくじゅそう「幸福」と「長寿」の意味を持ち合わせています。福寿草を生産、販売している金井淳氏が今年も「雪の国魚沼大会」に出展されました。毎年綺麗な花で、素敵です。江戸時代末には多くの園芸品が作られ、1862年「本草要正」には126品種が記録されています。フキノトウに似ていますが、毒草なので誤食に注意しましょう。


3・4月:#さくら<花言葉:優美な女性、精神の美、純潔、淡泊>

さくら高田城址公園の「観桜会」は日本三大夜桜の一つです。現在桜は約4000本あり、そのほとんどがソメイヨシノです。ソメイヨシノ発祥は江戸時代末期の江戸染井(現在の豊島区駒込)の植木屋です。全て1本の木から増やされたクローンで、寿命が40~60年と短命です。人もまばらだったので(コロナ)、満開の桜を堪能!!


#すみれ<花言葉:誠実、小さな愛、恋の真実>

すみれ花(開放花(1)、閉鎖花(2))が終わり、熟すと上向きになり、3つに割れて種子を飛ばします(3)。

種子について甘い物質を好むアリによって運ばれ、分布を広げます。日本は、世界でもまれな菫の天国で50種類ほど自生しています。古くは万葉時代から、若葉をお浸しや和え物、甘酢漬けにして食していました。


5・6月:#きり<花言葉:高尚> 

きり昔はよく女の子がうまれると、桐を植える習慣がありました。民家の軒先などで栽培され、知名度の高い樹種の1つです。成長が早く、高木になるため遠くからでもよく目立ちます。平安時代には、紫式部や清少納言も愛した花です。たまたま通りかかったら、枝がポキッと折れており、花が近くでよく見えました。


#おにぐるみ<花言葉:貴方に夢中>

おにぐるみ雄花(1)と雌花(2)が受粉し、花が散り始めると(3)、緑色の実がふくらみ始めます(4・5)。秋に熟すと一個ずつ落ちます(6)。(1)~(6)に変化する過程が驚きです。縄文時代から食用として食べられており、味が濃くて美味しいです。しかし、金槌を使わないと割れない程、殻が硬く実が少ないのが難点です。


7・8月:#はんげしょう<花言葉:内気>

はんげしょう夏至から11日目に当たる半夏生の頃に花が咲くことから「半夏生」と名付けられました。また、葉の半分が白くなることから「半化粧」と書くこともあります。水辺や湿地に群生し、池などでも栽培されています。全体に独特の臭いがあります。ドクダミと共に原始的な花の一つです。


#まむしぐさ<花言葉:壮大>

まむしぐさ境内の薄暗い林の中で見つけたこの植物はまるでマムシが鎌首(1)をもたげているように見えることから名付けられました。腐った肉の臭いを放ち、ハエを誘き寄せます(3)。生長すると赤く熟した実を付けます(5・6)。有毒植物で、全草、特に球茎や果実に「サポニン」を含みます。


9・10月:#こえびそう<花言葉:機知に富む、可憐な人>

こえびそう英名も和名もエビのような花の形が名前の由来です。エビの胴に見えるのは苞です。本当の花は苞の先端に隠れるようにして咲き、遠くからは白いエビの尻尾に見えます。西日本ではよく見かけますが、低温化では成長が悪いため、新潟県ではまれに鉢植えで見かける程度です。


#なつめ<花言葉:健康、若々しさ、貴方の存在が私の悩みを軽くします>

なつめぐ夏になると、小さな花が咲きます(1)。果実は楕円形であり(2)、熟すと黄色から紅色になります(3)。庭木、とくに果実として平安時代から植えられており、利尿強壮や不眠症に対して効果があります。ドライフルーツやナツメ酒などに加工されます。欧州原産で、9世紀に中国から日本へ。


11・12月:#しろだも<花言葉:不明>

しろだも春になると金色の毛をかぶった若葉が出て、枝先にたれ下がる様子から、別名を「ウサギの耳」といいます。10~11月になると、赤い実と黄色い花が同時に楽しめます。種子の油を「つづ油」といい、ロウソクの原料でした。ただし魚沼市では珍しく(?)、今回初めて写真に撮ることができました。


#みょうが<花言葉:忍耐、報われない努力>

みょうが収穫期を過ぎると白い花が咲きます(1)。これはよく見ますが、赤い花をつけたミョウガは珍しく、発見したのは2回目です(2)。県立植物園によると「どういう条件の時に赤い花を付けるかなどは分かっていない」(新潟日報H28.10月)。写っている茎のようなものは、葉が巻いた「偽茎(ぎけい)」です。


 

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