2024年カレンダー「花暦17」

写真:細井 昭

代筆等、協力者
 長岡悠遊健康村病院のST渡邉香織氏、OT阿部理恵氏、
 植物愛好家の富永弘氏、
 越南タイムズの岩田直彦氏(小出高野球部)、
 子育ての駅かたっくり駅長・元魚沼副市長の小幡誠氏(小出高・大正大野球部)

2024年度カレンダー

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見どころ

1・2月:#なのはな<花言葉:活発、快活、明るさ、予期せぬ出会い>

なのはな福島潟の一面に広がる花畑は(約100万本)、まるで黄色い絨毯のようです。昔から食用として栽培されて来ましたが、江戸時代には行灯用の油を取るための「あぶらな」でした。油粕は飼料や肥料に使われています。与謝野蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」の句にもあるように、春ならではの日本の原風景です。


#みずばしょう<花言葉:美しい思い出>

みずばしょう雪どけと同時に花を咲かせる水芭蕉は春の訪れを告げる花の代表です。湿地の冷たい水の中で、純白の仏炎苞(20㎝)が群れ、花が終われば葉を伸ばし、初夏には1mにもなります。その姿の「可愛らしい花」が「巨大な葉」に育つこのギャップに驚かされます。尾瀬の群生は有名です。


3・4月:#しらねあおい<花言葉:優美、完全な美>

しらねあおい高山植物で日本海側の雪の多い地域に分布しています。被子植物唯一の日本特産の科で「1科1属1種」の珍しい花です。和名を「日光白根山」と言い、淡紫色で深山を彩る山野草の女王です。大きく美しい花びらに見えるのは、実はガクだという点も面白いです。雪国植物園には、3千株以上あります。


#おきなぐさ<花言葉:裏切りの恋、清純な心、なにも求めない>

おきなぐさ絶滅危惧種の野草で、魚沼市広神西小学校が保全活動を行っています。かつては川原の土手や田んぼに自生しましたが、数は激減しています。湯之谷地域では七日市と大沢でしか見られません。植物全体が絹毛に包まれ、その姿を老人の白髪に見立てて「爺草」といいます。風で綿毛が飛んだ後の様子。


5・6月:#ひとつばたご<花言葉:清廉> 

ひとつばたご井口で見つけ、何だか分からず人に尋ねたところ「なんじゃもんじゃ」と教わりました。別名であればよく知る植物でした。見つけたのは初めてです。白く繊細な花が満開になると、まるで雪が積もったようにみえます。自生地は、わずかで岐阜県東南部・隣接する長野・愛知両県の一部、長崎県対馬のみです。


#ほおずき<花言葉:偽り、ごまかし、自然美、私を誘ってください>

ほおずき梅雨の時期に白い花が下を向いて咲き、花が終わるとガクが大きく育って袋状になり、果実を包み込みます。地下茎は、鎮咳、解熱薬として利用されました。7月に東京浅草寺で催される「ほおずき市」は、夏の風物詩です。漢名は「酸漿」ですが、赤い実を鬼の提灯に見立てて「鬼灯」の文字を当てます。


7・8月:#なわしろいちご<花言葉:誘惑、恩恵>

なわしろいちご初夏、日当たりの良い草地で群生し、根から増えていく、生命力がある樹木です。落葉小低木で、茎は蔓状に地面をはい、枝には鋭いトゲがあります。実は成熟すると、真っ赤になり、美しい宝石のようです。生食、ジャムにして味わうことができ、強い酸味の中のさっぱりとした甘みが魅力です。


#くり<花言葉:贅沢、豪奢、満足、公平>

くり雌雄同株の落葉高木。雄花((1)(2))は甘い匂いが強く、雌花(3)は違う品種と受精すると果実がなります。動物に食べられることから逃れるための守りの固い果実で「イガ」を取り除くと、「鬼皮」「渋皮」で包まれています。資材として、工芸品や屋根葺き、枕木、椎茸の原木などに利用されました。


9・10月:#げんのしょうこ<花言葉:心の強さ>

げんのしょうこ富士川を境に、東日本では白花、西日本では赤花が分布しています。新潟で赤花は非常に珍しいです。古くから下痢止めや腹痛の薬草として知られており、その薬効が極めて強いことから「医者いらず」「医者殺し」など百以上の方言名があります。山菜としては、天ぷらにすると美味しいそうです。


#ほおのき<花言葉:誠意ある友情、自然の愛情>

ほおのき葉は日本産樹木最大級で30~40cmにも及びます。殺菌作用が強く、昔から食べ物を盛るのに利用されえきました。朴葉味噌や朴葉寿司といった郷土料理が知られています。20cmの白い大きな花は芳香を放ちます。木材は軟質で加工しやすく、下駄・製図版・ピアノの鍵盤に使われてきました。


11・12月:#ばら<花言葉:美、愛情>

ばら美と愛の象徴として「花の女王」と呼ばれています。世界各地に原種と園芸品種をあわせ数千種類存在します。「美の女神ヴィーナスの涙から生まれた」「クレオパトラがお風呂に入れた」…など、バラにまつわる逸話も無数あります。香水や化粧品の香料として広く使われています。


#ななかまど<花言葉:慎重、賢明、私は貴方を見守る>

ななかまど白色の花が、朱赤色の美しい実になるまでを撮影しました。ブナ帯から亜熱帯にかけて生育し、北国の秋を代表する木です。7回かまどに入れても燃え残ると言われるためにこう呼ばれています。その名から火災、落雷除けの木とされて神社や城郭にも植えたそうです。


 

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